はよう


 夢を見ていた。

 真っ白な空間の中に誰かが立っている。

 誰か……俺的にはかなり不本意なあの男―――

「シーザー」

 俺と同じ髪の色の男は、あろうことか俺の名を呼んできやがった。

 ……何だよ

 夢の中の俺は不機嫌そうに応える。

「私とお前の歩む道はあまりにも違いすぎる」

 ああ、そうだろうな。まったくもって正反対だよ。

 そんなのわかりきってることじゃねーか。何なんだ、今更?

「だが、これだけは覚えておいてほしい。私はお前の兄であり、お前は私の弟だ」

 ……は?何をいきなり……。

 どういうわけか奴は苦笑していた。

 あの滅多に笑わない鉄仮面が、だ。

 奴が俺に最後に笑ったのはいつのことだったか。

 かなり昔のことだからひどく懐かしい感じがする。

 と

 徐々に辺りの白さが増してきた。

 夢が……覚める?

 奴は…アルベルトは光の中に消えながら口を動かした。

「いつか……………・・」

 

「ふあ……?」

 朝の日差しが眩しくて、俺は目を開いた。

 やっべぇ。また机の上で寝てしまったらしい。

 こりゃ、アップルさんに怒られるかな。

 動こうとして―――毛布が肩にかかっていることに気づく。

 そういや昔はよくあいつがかけてくれてたっけ。

「…アルベルト?」

 まさかな、と苦笑しつつ立ちあがる。

 伸びをしてから―――夢の内容を思い出し、額をおさえた。

 かなり不本意だ。

 頭にウジでもわいてんのかもしれない。

 いや、絶対そうだ!

 そうに違いないと断言できるぞ。俺は。

 夢の最後、あいつはこう言いやがったのだ。

 

 いつか、昔のように戻れたらいい

 

 ああ〜ちくしょう!!

 思い出したら腹がたってきた!!

「昔って何だ!?昔みたいに仲良しこよしで手でもつなごうっていうのか!?こらぁ

〜っ!!!」

「シーザーっ!朝っぱらからうるさ―――」

 俺が投げた毛布がドアを開けたアップルさんの顔面に直撃。

 俺は投げたフォームのまま固まったのだった。

 

                           おわり

 

ははははは!!

一発目からわけのわからない文章ですいません。文才が欲しいなぁ(汗

これは…何でしょう?果たして「おはよう」なのか……


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